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今週の稽古はお休みっ(2014年3月8日~9日 モリさんの身元調査)

春の匂いを感じる日差しが雪を少しずつ解かしている仙台。
日差しは鋭い寒さを多く含んでいるのだけれど、
あと一月すれば寒さも和らいで、緑色の若い葉っぱも
そこここに見かけられるようになると思います。
春が待ち遠しい(^-^)

笹は時々、稽古のない日にモリさんを傍らに置いて
日本刀の本をめくっております。

モリさんは笹が先生からお借りして使わせて頂いており、
授けた先生も縁あって別の方から貰い受けた刀なので、
正直なところ、モリさんが生まれた場所も、
その造込みがいずれの作風を踏襲しているのか誰もわかりません。

正宗とか重国とか、素晴らしい名工であれば、
刀匠の生誕地から修練場所、鍛刀地や刀匠自身が晩年過ごした場所まで
明らかになっておりますが、殆どの刀匠は茎(なかご)に刻まれた銘と、
各藩に残る刀匠一覧が一番分かりやすい手がかりの一つで、
あとは刀身の造込みを調べていくほかありません。
そんな訳で、「モリさんはどこで生まれたんだろうねぇ」なんて話しながら
日本刀のいろんな本をめくりつつ、モリさんのプチ身元調査をしております(笑)

とりあえず今調べられたのは以下のとおり。
(1)モリさんを作ったのは盛廣さんという方。
(2)茎(なかご)には苗字も刻まれている。
 ⇒少なくとも郷士とか、刀を持てる身分だったのかもしれません。
(3)朝廷から貰ったらしき号を持っている。
 ⇒号を貰い受けるにあたり仲介してもらった業者(笑)に定期的にお金が払えた。
(4)江戸後期 享保の時代に活動されていた方。
(5)盛廣さんは美濃や尾張で鍛冶をされていた方のようです。
 ⇒時代的に自発的に国を変えて仕事することはできなかったと思われるため、
  外部から呼ばれたか、やむを得ない事情で移動することになったか。
(6)刀身の造込みから見て、真面目で実直。自己主張はしていない作風。
 ⇒お師匠がいたとすれば、受け継いだ作風を打ち砕いて
  新路を求めるような積極的な方ではない気がします。
(7)地鉄(黒錆出てますが)の感じから、そこそこの鋼を使って作られたと思われる。
(8)鍔や鞘、三ツ所などの拵えからみて、盛廣さんに反して
 モリさんを持っていたユーザーは結構派手好きな人が多かったかもしれない。
(9)”ふくら”と小鎬が平行になっていない。
 何度か研いだ跡があり、それとは別に身幅が狭くなっている。
 ⇒物打ちを損傷して、修復するために研いだために身幅が狭くなった可能性がある。
(10)刀身は擦り上げた形跡なし。

推理ゲームですね(笑)
(8)~(10)は使い手が要因なので(1)~(7)を今後掘り下げて調べていければ、
モリさんが生まれた場所がわかるかもしれません。

調べていくと、笹は日本刀のことを全く理解していないんだなということが、
つくづくわかります。
以前、銃刀剣審査会へ同行させて頂いた際に、
審査員の方が刀の長さ、反り、地鉄の色、鍛え肌と波紋で、
時代を判定すると仰っていました。
そこまで心眼は必要ないにせよ、刀を扱う人として、
刀身からどの作風を踏襲しているのか(例えば山城伝とか美濃伝とか)、
考えられるようになっていたいなぁと思います(当たっているかは別として)。


笹は理想が高いのでしょうか。

盛廣さんが誰に鍛刀を習い修行をして、どこの鍛冶場でモリさんを作ったのか。
どんな土地で暮らしたのか。
調べていくための「目」を鍛えて、いつか盛廣さんがどんな気持ちで
モリさんを作ったのか知りたいと願っています。

道場で稽古していないせいか、なにかちょっと感傷的。
今週の稽古は仕事の関係でお休みさせて頂きましたが、
来週こそ稽古頑張りたいと思います!(^▽^)ノ ガンバリマース

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コメント

有限齋白錬さん
コメント有難うございます。
私の拙い記事にお調べ頂きまして大変恐れ入ります。

ええと、件のモリさんは「讃岐守藤原盛廣」という銘が切られております。
またまた拙い情報となりますが、
体配は反りもほとんどなく、定寸といわれるくらいの長さです。
地鉄は板目にやや木目、刃文は沸出来の直刃です。
体配、地鉄の色合いからみて江戸時代中期~後期に作られたのではないか…と考えておりまして、
図書館で刀工一覧をいくつかあたってみたところ、
「美濃刀工一覧」に刀工の名前が載っておりましたので、
関の鍛冶ではないかと内心考えております。
孫六を関鍛冶のイメージとすれば、直刃であるモリさんは当てはまっていない感があります(^_^;)

伝法についてももう少し調べられたら、またブログにモリさんの身辺情報を書きたいと思いますので、
その時はまた覘いて下さると嬉しいです(^▽^)

モリさんの記事おもしろく拝読しました
早速、手元の「刀工総覧」を見てみましたが、あなたの記述ではよく分からなかった(笑)
刀剣の鑑定は なかごの形状もさることながら カミ 刀身の体配、(そり、重ね、切っ先の姿) 地鐵、刃紋などが必要です

長さと反りが分かればだいたいの時代は特定できるのですが・・・

でも、そういうことに興味をお持ちで御研究する姿勢はいいことだと思います

御精武を祈念しております

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