« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »

2017年1月

遠くは雪山が見える(2017年1月28日~29日 シビシビ寒さではなかった)

そろそろ中学・高校受験も本番間近でしょうか。
通学用コート姿のお子さんとその親御さんの組み合わせが
街のいたるところで見受けられる東北は宮城県。

弊会の会員のAさん、受験がんばってますか~っ (^▽^)ノ
「学生」という立場は昔、とうに終わっておりますが、
テレビから受験に関するニュースが報道されるたびに、
なんとなくジッと見入ってしまう今日この頃☆笹です。
病気や怪我なく、笑顔で受験期を終われるといいですね♪


☆Y先生の道場のKさん、週末の稽古場へお越しです

受験生のモヤモヤも、大寒っもぶっ飛ばす勢いで
遠くは雪山の景色を感じる稽古場へ、会員の方々が稽古場へ集まりました。

今週は、Y先生の道場に新しく入門されたKさんが
週末のあらた道場へお越しくださいました♪
Y先生の道場、ならびに週末の道場の平均年齢を
更にググッと下げてくださるお方です(-人-)アリガタヤ

笹が先生役として、刀の部位の名称、刀礼と業の説明をさせて頂きました。
Kさんも事前に大日本抜刀法については
各業の流れを覚えてきてくださっていたので大助かりです。
やはりY先生とIさんのご指導の賜物なのかしら(^-^)

他に袈裟斬りのやり方をアドバイスさせて頂きました。
説明の場数をこなす度に、笹の説明は理解しづらいことがよくわかる(-_-)チーン
うーん、袈裟斬りについて補足させて頂きますと、

・仮想敵と常に真正面で向き合います
 仮想敵と全力で向き合うために自分の体を真正面に向けます。
 横一文字も、袈裟斬りも、いかなる斬り方であっても同じです。

・体を斜にするために袈裟斬りをするのではありません
 体が斜になるのはあくまで結果論。
 仮想敵と真正面に向き合い、袈裟に刀を運ぶことで
 上半身が徐々にが斜になり、その変化に伴い下半身も斜になる。
 お家で復習される場合は、ゆっくり袈裟斬りの動きをやってみて、
 右手や左手の動き、腕の動き、上半身・下半身の動きを感じてみてください。

・袈裟斬りの後の体勢も注意です
 ↑で記述した「真正面で向き合う」ことは、袈裟斬りをした後も同じです。
 自分の体や左足が正面に対してどのくらい開いているか、確認してみましょう(^-^)
 フェンシングのような真横の体勢にはなりませんよー。
 
・袈裟斬りの後の左足が真横になってしまう場合のコツ
 私は「左足の指を地面に食い込ませろ」とお教え頂きました。

・刀は右手と右腕だけで使うものではありません
 左手と左腕の「引き」も大事。
 両腕が外側へ力がかかることで最大の威力を発することができます。

・腰の高さも低ければ低いほど威力は増します
 手と腕はもちろんのことですが、実は体全体を使って刀を使っています。
 稽古の際の、今までの腰の高さと、拳ひとつ分、腰を低くした体勢で、
 袈裟斬りを試してみてください。横一文字でもいいですよー。


夢中になった時が一番、手元が疎かになります。
鯉口を握る左手、刀を握る右手、周囲に人がいないか確認しつつ、
頑張ってみてくださいね(^▽^)ノ


☆週末道場のKさん、通し稽古の初本立ちです!

通し稽古の際に、模範で業を行う方を「本立ち(もとだち)」といいます。
本立ちをやって、笹はかれこれ・・・8年目。
相変わらず緊張とパニックの連続です(T▽T)
今日も業の名前を間違って、

「「「「 多敵刀(たてきとう)!! 」」」」

・・・と、稽古に参加されていた皆様より同時多発ツッコミを頂戴しました(^▽^|||)


そんな最中、春に昇段試験を控えているKさん、
試験の際に緊張せず、本領を発揮して頂くべく、本立ちをお願いいたしました!

それはもう堂々と。淡々と。
業の名前や順番もたがわず、すべての業をこなしておられました。
すごいー。
そのご様子に先生方も絶賛されておられました(^-^)

ちなみに、弊会では居合のキャリアを問わず、
「初心者に教えることで自分も多くのことを覚えられる」という趣旨で
本立ちや先生役にチャレンジして頂くことがあります。
(もちろん、先生方がその方の業前のレベルを理解したうえで
ご判断くださいます)

教えて頂くことで覚え、教えることで覚える。
様々な視点で補うのですね。

Kさんもいよいよですね(^-^)

他の会員の皆様も、ご覚悟お願い致しまっす(笑)
会全体で業前の質を上げていけたらいいですね。
皆様、ファイトっ。

笹も負けじと頑張らなくちゃー。
ファイトっ。

自分の理想に現実が追い付かナイ(2017年1月21日~22日 雪は降らず)

『笹の人生には 最適化が 必要だ』
(西田敏行さんの口調でドウゾ)

・・・てなワケで。
居合も他の諸々のことも、
アレコレやりたいコトはあるけれど、実現までになかなか漕ぎ着けず。
実現できない理由はカンタンで、実力がないからなのですけれど。

できるようになりたい → しかし実力がない
 → できるようになりたい → しかし実力が・・・
堂々巡りの二巴状態に陥っております☆笹です (遠い目)

この二巴状態から抜け出る方法もカンタンで、続けることなのですけれど。
わかっちゃいるけど言葉に出さなきゃ、時々苦しい・・・。
苦しいからこそ、苦しさを少しでも減らして悶々とした気持ちから抜け出るために、
本当に必要なモノだけ残して、極力コンパクトにまとめる。
重複するものは一つにする。

最適化、必要です。私にとって。

こんな状況でも幸いなのは、方向性に間違いがなかったこと。
・・・言葉に出したし。
四の五の云わず、黙って続けて参りたいと思います・・・。
霧は晴れるのかっ。


☆☆☆☆☆


★日本刀の鑑賞会に行って参りました(^-^)ノ

♪刀を勉強できるなら 笹はどこでも参ります~♪

・・・ということで、年明け最初の日本刀鑑賞会へお邪魔してきました。
鑑賞刀は短刀4振りと刀1振り、
その他、地元の刀職の方々から提供いただいた勉強用の刀2振りでした。

鑑賞方法は入札形式(作刀された時代や地域、鍛冶師を当てる)。
短刀や脇差を拝見する機会が圧倒的に少ないので
かなり迷いましたが、なんとか時代と作風を当てることができました(^-^)
いままで判らなかった山城風情を、最近ようやく理解しつつあります。
今年もいろいろ勉強できるといいなー。


★Y先生の道場に通うKさん、正式に入会されました
Y先生の道場は最近、10代~20代の方々が入会され、
熱意溢れ、業の習得がめざましく、
ついでに弊会の平均年齢をぐぐぐぃっと下げるのに貢献頂いております(笑)

若手枠に入るKさんは昨年から道場へ通っておりまして、
この度、正式に入会されました(^▽^)v ワー

Y先生の道場は今週が初稽古。
初稽古までに忘れてしまったことも多いかもしれませんが、
頼もしい先輩方もいらっしゃいますし、すぐに思い出せるでしょう。
すぐに上手くなれるワケはありません、
地道に焦らず続けて行って頂けたらと思います。
もちろん刀礼や御刀の手入れ方法も、しっかり覚えてくださいね~(・▽・)


★初段の地方審査の準備がはじまりますよー
Y先生の道場ももちろん、週末のあらた道場でも、
新しく入会された方々の熱心な稽古が続いております(^-^)

初段の受験資格も満たしてきているね、という先生方のお考えより、
4月に昇段試験を実施する運びになりました。
(時期は多少前後することもあります)

初段を受験される方は多いのですが、
先発でKさん(あらた道場)とAさん(Y先生の道場)が受験に挑みます(・▽・)
ええ、水曜日の道場と、土日の道場の競り合いですの。
笹と同期のIさんが受験の際は、いつもそう言われますの(笑)

・・・ということで、気にせず(笑)、昇段試験に向けて
業の習得と筆記試験の準備、少しずつ頑張ってくださいねー。
河野先生に関することも出題されるそうですよー。

自分が対象ではない昇段試験は滅多にないので、
個人的に楽しみです(^-^) ファイト


★こってりご指導頂きました

S先生「ええ、また同じ業!? Σ(・_・)」

・・・と、驚かれるくらい何度もご教授をお願いしている、立膝「浮雲」と「颪」。
ええ、何度やっても新しい発見がありますの(-_-) スミマセンガ オツキアイクダサイ


ひとつの動きを理解する度に、他の動きも理解できる
最近、そんな気がしてなりません。

どうにも苦手な業のひとつである立膝の「浮雲」と「颪(おろし)」。
相手の首元に斬りつけている刀身を諸手で持ち、
横に薙ぐことで相手を地面に引き倒す動きがあります。

この一連の動きが、何度やってもイマイチ腑に落ちずにいたのですが、
相手の首元に斬りつける → 刀身を諸手で持つ という動きは
左膝を軸に、横薙ぎにする方向へ足を地面につけてから行います。
つまり、左膝と横薙ぎの方向へ付けた右足で
下半身を大磐石(ゆるぎない状態にする)にすると共に、
横薙ぎの方向へ右足を踏み込むことで腰に力が入り、
力が入ることで上半身の薙ぐ動きも更に力が上乗せできます。

下半身を大磐石にすることで生み出され、
上半身に至るまでの勢いを、
正座「前」、大日本抜刀法「順刀」に代表される横一文字を行う
動きにも活かせているように感じています。
なんていうのか、斬るのは上半身がやるのだけれど、
実際は下半身で斬ってるような感じかな・・・。
大磐石でいることの大切さが、ストンと腑に落ちております。

山ほどご指摘は頂いている中で、
その他、立業「浮雲」「颪」の冒頭、
相手の首元に斬りつけた刀身を諸手で持つまでにモタモタすることと、
首元に斬りつけた時の刀身の角度が、
諸手で持った時にオカシクなっている(なぜか水平になっている・・・)ことについては、
十分気をつけて直していきたいと思います(^▽^;)


いろいろあるけれど。
負けず、焦らず、頑張ってまいりたいっす。

寒さに負けず稽古っ(2017年1月14日~15日 稽古場のストーブ大活躍)

国内を厚い雪雲が覆われるなか、
勝ちを得るために学生さんたちは試験会場へ奮い立った今週末。


想像してみてください。

自分が今いる稽古場の床が、寒さで冷たいわけです。

稽古場の空気も、鼻がツンと痛くなるくらい、冷たいわけです。

で。

素足で触れる床板の下は空洞で、寒い空気がたっぷり詰まっている。


床からも、稽古場からも寒い空気がサワサワと流れています・・・。


空気に触れた肌が、じわじわと鳥肌も立ちます・・・。


・・・・寒っっ ( ̄▽ ̄;)


・・・という想像力をふくらましては
稽古場の冬特有の寒さを楽しんでおります☆笹です。
しかも稽古場の一番寒い場所にひとり立って、ひっそり遊んでますの。
ええ、ほぼ自虐ネタですの(笑)

あ、もちろん石油ストーブを点けておりますので、
稽古をしている内に室内は暖かくなります(^-^)

今年初めての雪かき、雪道の走行などなどあり、
睡魔に襲われつつお送り致しております・・・。
ちょっと今回はカンタンな日誌で失礼致しますm(_ _)m


★笹の真剣「モリさん」が戻って参りました。
鞘の修復のため、今年のお正月は東京で過ごした真剣「モリさん」。

先日、鞘の修復を終えて元気な姿で戻って参りました(^-^)
ほぼ1ヵ月の修理期間はモリさんも、目貫の「かに~ず」にとって
笹んちに帰って来てからも興奮冷めやらぬ様子で、


モリさん「たまには一人旅もいいものだ」

おもてかに「『こいだんす』覚えた(・▽・)」

うらかに「覚えた(・▽・)」


・・・一部、余計なことも覚えてきたようですが、
久しぶりの刺激的なホームステイだったと語ってくれました。

鞘を壊してしまった罪悪感や、鞘を治してあげたい思い諸々で
靄がかかっていた私の心もすっかり綺麗に仕上がった鞘を拝見して、
自然と元気が出てきました(^-^)

今回の事件で、刀装ひとつひとつに、
多くの方々が製作に携わっていることを知ることができ、
本当にいろんなことを学ばせて頂く機会となりました。

インターネットの隅っこより、
弊会の先生方、
ならびにご助言、ご助力頂いた方々に深く御礼申し上げます。


★ホームページを更新しました

170115_pic


伝承会の稽古録を更新しました(^-^)
覘いてくださると嬉しいです。

昨年入会された方々も業を徐々に習得されており、
各業に含まれる動きや、業の理合いについて
先生方へ質問される機会がどんどん増えております(^-^)
今までわからなかったことを疑問に持つことは、
上達している証拠だと思います!

なにより大切なことは、
とにかく続けること・・・頑張って参りましょうっ♪
追い抜かれないように私も頑張らなくっちゃ~。

▼伝承会ホームページ(直接ジャンプします)
http://apfel.la.coocan.jp/



待ちに待った初稽古(2017年1月7日~8日 防寒具で重装備)

あらためて明けましておめでとうございます ヽ(´▽`)/
なぜか霜焼けになった左足の薬指がかゆいぜ☆笹です。

写真を数枚、撮影するだけで残り充電が
100% → 14%と一気に減るなるというスマートフォンから、
新年を機に買い替えまして。
データ容量もググッと増えたところで、
今年も道場の様子をバシバシ激写してまいりたい
今日この頃です(`・ω・´)シャキーン

書きたいことがたっくさんあるのですよっ。
今週もサクサクまいりたいと思います。


★伝承会ホームページ更新しました

初稽古の様子を「伝承会の修行録」にアップしました。
弊会の土日の稽古場(あらた道場)に集まりまして、
新春早々、アツい稽古が繰り広げられました。

もう・・・なんというか、稽古場にいらした皆様の顔が、
「稽古したりなかったんです」とか「稽古したい」と
言わんばかり・・・マジックで書かれているかのようでした(笑)

途中お茶休憩を挟み、熱いお茶を頂きつつ
旅行のお土産話や年末の過ごし方、今年の行事のお話など、
賑やかにお話をしました(^-^)

今年も怪我なく、真剣に楽しく稽古ができますように♪

170108_pic

▼伝承会ホームページ(直接ジャンプします)
http://apfel.la.coocan.jp/


★Y先生、寒稽古に参加なさいました
昨年から交流を再開させて頂いている止水会(しすいかい)様主催の
新春寒稽古会へ、Y先生が参加されました。

寒稽古・・・文字通りのイメージだと、
暖房とか一切使わず、ものすごい寒いところに
県内の剣士の方々が集まり、厳しい師範の号令のもと、
英信流の業すべてを淡々とこなすのだ・・・と、笹は勝手に思い込みまして。
そんでもって寒さに倒れようものなら放っておかれるのだろう・・・と、
笹はさらに勝手に思い込みまして。


( ̄▽ ̄;) Yセンセイニ オマカセシヨウ


・・・などと遠い目で不届きモノな考えをしていたのですが。

翌日、稽古場へ元気にいらしたY先生。
Y先生から伺ったお話では、笹が思いこんだ事態はあり得ず、
途中で暖房も入る稽古場での始終和やかな稽古会だったそうです(笑)
Y先生も充実した時間を過ごされたようでした。


( ̄▽ ̄) ソウデスヨネー


市内の他の道場の方々とお話する数少ない機会ですので、
来年も開催されるようでしたら、お邪魔してみたいなー。
Y先生、お疲れ様でした(^-^)ノ


★動きにメリハリをつける意味が理解できました
笹の数多い苦手な業のひとつ、「霞(かすみ)」。

理合いとしては、横一文字で抜き付けたものの、
相手に致命傷にならなかったため、
咄嗟の判断で右から左の方向で横一文字に斬りつける、
というものです。

苦手な理由として、一刀目の横一文字で抜き付けた直後に、
右腕が刀の勢いに負けてしまい、
二刀目の横一文字(右から左)にしっかり切り替えることができず、
抜き付け終わるまでの動きが、メリハリのない、斬った感のない
ダラダラした動きになっていました。

で。

この件については、S先生からもじっくりお灸を据えられておりまして。
私の場合、上記の理合いありきで業をしておらず、
二刀目の横一文字ありきで、腕の切り替えを主として業をやるから
刀の勢いに負けた、メリハリのない動きになるのではないかと
ご指摘を頂いておりました。

で。

S先生「つまり、横雲(一刀目の横一文字)で斬りつけたけれど、
     ダメだったからもう一刀繰り出すという考えでやってみ(-_-メ)」

というご指摘のもと、
横雲 → 一歩相手に向かいつつ腕を切り替える → 二刀目の横一文字

とやってみたところ。

メリハリのない動き、刀の勢いに負けた二刀目が改善しました(・▽・)ヤター


その他に個人的に興味深いことも見つけたのですが、
メリハリなくダラダラした動きよりも、
改善した動きのほうが刀が軽く感じられてコントロールしやすかったのです。

刀の勢いに任せたほうがコントロールしやすいかと思っていたのですが、
実は刀の勢いをコントロールしようと筋肉が頑張ってしまい、
筋肉が頑張るだけ刀が重く感じるようで、
一刀ごとにしっかり区切りをつける(勢いを弱めていることになります)ほうが、
手の裡で刀の勢いをコントロールできる・・・つまり刀を、普段通りの重さで動かせる。


体って、ちょっとの動きの違いで、ここまで効果が違うのですね・・・スゴイ(・▽・)


また新しいことを覚えることが出来ました♪
今年もまた頑張れそうな気がしております(^-^)


新しいことを覚えてウハウハ気分な笹なのでした。

【たまに更新】日本刀のお手入れ・修復 豆知識 PickUP版

過去に笹が書いたブログ記事から
日本刀のお手入れ・修復に関するメモだけピックアップしてみました。
参考にどうぞ。
当カテゴリは新しい情報が入り次第、更新していく予定です。

★2017年1月3日★
2016年11月5日に開催した「御刀お手入れ講話会」の内容を記載しました
赤文字の箇所が追加または修正した文章です。



■お手入れ・修復情報を頂いた状況と時期

1.2013年11月9日~10日記載分
 ⇒破損している刀装および刀身の修復を鞘師さんへ依頼した際に伺ったお話

2.2013年12月14日~15日記載分
 ⇒1で依頼した修復が終わり、引き取りに行った際に伺った修復手法

3.2014年12月13日~14日記載分
 ⇒柄巻きと鮫皮の修復を鞘師さんへ依頼した際に伺ったお話

4.2015年3月14日~15日記載分
 ⇒刀剣鑑賞のベテランの方から伺ったお話

5.2017年1月3日
 ⇒2016年11月5日に開催した御刀お手入れ講習会で伺ったお話
 ⇒同講話会の内容を踏まえ、上記1~4で記載した文章を一部修正


99.居合刀の刀身が折れる事象への留意事項
 ⇒2012年3月7日記載分

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

☆柄巻の目釘穴の補修
目釘穴が大きくなってしまっている場合は、穴を小さくすることはできない。
補修は穴より大きい四角型の木を埋め込んでから、穴を開け直す。
(2013年11月9日~10日記載分)

☆柄
刀が作られたのは享保。
柄に巻かれている鮫皮と糸は当時から使われているもので、かなり老けている。
強度が使用に耐えられなくなると鮫皮はツブがポロポロ抜け落ちるし、
柄糸は解れてくる。
(2013年12月14日~15日記載分)

★柄木(つかぎ 刀の茎が直接触れる部分。朴の木で作られています)
柄木は使えるので新調しない。
長年の使用で刀の茎(なかご)に触れている部分は潰れて
隙間が空いているので、潰れた部分を埋め合わせて調整する。
この刀(モリさん)の柄木は経木(キョウギ)と和紙で補強されており、
和紙に文字と印鑑の跡がある。
日本が印鑑を使い始めたのは明治時代なので、
柄木を補強したのは明治以降と思われる。
(2014年12月13日~14日記載分)

☆柄巻の糸
柄頭と縁金と、柄巻糸の高さが均等ではない。
糸を巻いたのは職人ではなく、おそらく素人が巻いたのだろう。
その証拠に、柄頭に巻きつけた糸の結び目の位置が逆になっている。
(通常は刀の表よりも裏のほうが結び目が柄頭近くに来る。糸の組み直しは
おそらく戦後に行われたもの)
(2013年11月9日~10日記載分)

★柄糸
一見、納戸色(強い緑みの青)のように見えるが、作った当初は紺色だった。
長年の使用によって、色褪せて今のような緑色になったのだろう。
(2014年12月13日~14日記載分)

★鮫皮(柄木を包み、柄に耐久性を持たせます)
鮫皮にもそれぞれ、白っぽかったり、黄色味がかっていたりと
様々な色味がある。
大刀・小刀の柄を作る場合は、両方とも同じ色味の皮を選ぶようにしている。
新しい鮫皮は白いものだが、
柄木と鮫皮の間にキョウギを噛ませることで、色味に変化をつけることができる。
皮の白さを強調したければ、白いキョウギを挟むことで、
より白さが映えるようになる。
白さを抑えたいまたは飴色がからせるためには、
飴色がかったキョウギを挟むことで皮の白さを抑えることができる。
(2014年12月13日~14日記載分)

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

★目貫
目貫の意匠には大きく分けて、動物と植物に分けられるが、
掟として、動物の目貫は、顔や視線が剣先に向かうように付ける。
植物は、成長点が柄頭の方向(=根っこは剣先の方向)で付ける。
この(モリさん)の目貫は親ガニと子ガニで一対の構成となっている。
親子の構成となっている目貫は、親が先に剣先へ向かうように付けるのが掟。
現状、子ガニが先に剣先へ向かうようになっているので
目貫の位置が、差しオモテと差しウラで逆になっている。
柄巻きも逆になっていることも考慮すると、
柄巻きに関する知識があまりない者が柄を巻いたのだと思う。
動物系の目貫で、顔や視線が剣先に向いていない付け方を、「逃げ目貫」と呼ぶ。
動物系の目貫は目の位置に柄巻き糸が来ないようにしている。
顔に柄巻き糸が触れたとしても、目だけは必ず出すようにする。
(2014年12月13日~14日記載分)

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

☆赤錆と黒錆の関係
赤錆の層の下に黒錆の層がある。
(2013年11月9日~10日記載分)

☆茎(なかご)の赤錆の取り除き方(応急処置)
赤錆は刀を朽ちさせてしまうので注意が必要。発生したら取り除く必要がある。
茎に刀油を塗ってしばらくすると赤錆が浮いてくるので、それをふき取る。
それを何度も繰り返すことで赤錆を取ることが出来る。
油は刀身の手入れをした時に手に着いたものを塗る程度で十分。
(2013年11月9日~10日記載分)

ある程度、赤錆を拭っていると落ち着いた黒錆になるので、
油を塗り、赤錆の発生を防ぐ。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)


☆茎の黒錆の取り除き方
黒錆は刀を朽ちさせることはないので発生しても大丈夫。
軽い黒錆は刀身に打粉を打って拭うことを繰り返すと取れることもある。
(モリさんには打粉を打って黒錆を取り除こうとした跡があるとのことでした)
(2013年11月9日~10日記載分)

☆刀身の黒錆
黒錆は朽ちる害がないので残しておいても構わないが、
取りたいのであれば研ぎ師に頼むのが一番と思う。
(2013年12月14日~15日記載分)

★刀身の白錆
黒錆がある程度進行して、たまたま黒い部分が剥がれ、
浸食した部分が表面に白く現れている状態。
錆の進行度としては、黒錆と同じく深いが、
ある程度進行したものの手入れによって抑制されている状態。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)


★錆取りで使ってはいけない素材
水サンドペーパー、コンパウンド、ピカールなどで
擦って剥がすことは刀の傷をつけ、
錆びの進行を更に深めることになるので
錆を深くしたくない場合は絶対してはいけない。

油を塗ってネルで拭き取る応急処置をおこない、
必要あれば刀職者へ相談すること。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)


:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

☆鍔と鎺(はばき)
茎と茎櫃穴の間にある隙間を責め金を作って埋める。
(元から縦割れがあった)鎺は交換。素赤で作り直す。
(2013年11月9日~10日記載分)

☆鍔の責め金
茎櫃穴(なかごひつあな)で責め金を差し込む部分をかたどって銅を入れた。
(2013年12月14日~15日記載分)

☆鍔
鍔の形が丸く表面に同心円が刻まれているが、これは会津藩で作られる鍔の特徴。
(2013年12月14日~15日記載分)

☆鎺(はばき)
素赤(銅)で白銀師に作ってもらった。
刀を鞘に納める時、鯉口が鍔に触れるくらいまで深々と納めないで欲しい。
鍔と接する側にある鎺のやすり目は、鞘の鯉口付近の木を削ることになってしまうため。
刀を使わない時は、鯉口まで深々と刀が入らないように気をつけて欲しい。
(2013年12月14日~15日記載分)

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

☆栗形と鞘の鯉口
水牛の角で作り直した。
鯉口付近の鞘の内側も漆を塗りたかったが、この鞘が長年使われている間に
刀油が染み込んでしまって漆をはじいてしまう。
漆を塗っても刀を抜き差ししている間に取れてしまうので、塗らなかった。
(2013年12月14日~15日記載分)

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

☆鞘
刀が作られた後に作り直されたもので、新々刀の時代と思う。
新々刀の鞘は、鐺(こじり)に膨らみがあるのが特徴。
この鞘の塗りは手数が込んでいて面白いと思う。
この鞘には黒と朱の、伸縮性の異なる2つの漆が使われている。
最初に鞘全体に一方の漆を塗り、乾くまで待つ。
塗りが乾いたら、鞘の表面と裏面に斜めにやすりを入れ、鞘と塗った漆を削り落とす。
削り落とされて色がなくなった部分に、残りの漆を塗る。
漆を塗る工程が終わると、鞘全体に黒と朱の紗模様が出来る
また、漆の伸縮性の違いから鞘の表と裏面に凹凸が出来上がる。
登城差しは黒の露塗りと決まっているから、
この鞘は平常差しとして外歩きで使うための替え鞘として作られたのかもしれない。
クワガタの金属は、月と太陽を模している。
(2013年12月14日~15日記載分)

★鞘のお手入れ方法
刀身を長い間入れておくと、
刀身に着いた古い油や汗が鞘の内側にも着いてしまう他、
鞘自体の木屑で刀身を傷つけてしまうので、年に一度程度の手入れが必要。

長い真鍮の針金状のモノを用意して、
先端に、油を軽く染み込ませたティッシュを巻き付ける。

ティッシュが外れないように針金に固定してから中を掃除する。
力いっぱい擦らず、サラッと軽く擦る。

木屑やゴミを掻き出す

汚れが取れたら乾いたティッシュに取り換え、
2~3回程度、乾拭きする。

刀を抜いた状態で、鯉口を上にして立てかけ、
油を蒸発させるように何日か置いておく。
鯉口はティッシュ等で覆い、外部からのゴミが入らないよう防ぐ。

★長い間、鑑賞したり稽古で使わない場合
朴ノ木で休め鞘(白鞘)を作り、そこに刀身を納めることが望ましい。
鎺~切先までの刀身のみ入れ替えられる白鞘を用意する方法もある。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)


:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

★刀身へ打ち粉を打つ頻度
鑑賞や手入れの際に、刀身へ打ち粉を打つと思うが、
(頻繁に)始終打ち粉を打つことを30年も40年もやっていると、
刀身の刃と地鉄の境が白くぼやけてきてしまい、地鉄が刃のように白くなってしまう。
打ち粉を打つのは半年に一度くらいでよい。
(2014年12月13日~14日記載分)

☆日本刀と防虫剤(ナフタリン)の関係
衣類を虫から守る防虫剤に含まれているナフタリン。
このナフタリンは刀の刀身に塗った刀油を気化させる働きを持つようです。
実質、塗った刀油が刀身からなくなってしまうことになりますので、
保管状況によっては湿度が高かったり空気循環が十分でない場合、
刀を錆びさせる原因となる可能性があります。
防虫剤を刀の近くに置かないようご注意ください。
(2015年3月14日~15日記載分)

★居合用の刀と美術鑑賞用の刀の管理の違い
刀身の表面が粗ければ粗いほど錆は発生しやすい。
刀身の研ぎの精度は、居合用のほうがもともと粗く、
また、稽古中に鞘ズレやヒケ等の傷も更に生じるため、
美術用にくらべて錆びやすい状態にある。

錆びから刀身を守るために、
稽古後は一度ティッシュで刀身についた油を拭い、
それからまた油を塗るようにする。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)

★刀身に塗る油の量
刀身に薄い皮膜を作る感覚で塗る。
も塗り過ぎると、錆の原因になるので、
塗り過ぎた場合、ティッシュで軽く拭き取ること。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)

★刀身に塗った油はどのくらい持つのか
温度や湿度に大幅な変動がない環境であれば、一年くらいで塗り直すこと。
長年そのまま保管しておくと、油自体が酸化してしまい、
酸化した油が固着することで、
刀身に油染みを生じさせる原因になるので注意すること。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)

★刀の手入れで使うティッシュの選び方
パルプ100%で、蛍光塗料や保湿剤を使っていない
ティッシュであれば刀の手入れに使って大丈夫。
ティッシュを購入する際は、
箱の後ろに記載してある成分表を読めば成分がわかる。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)

★刀を鑑賞した後の手入れで使う素材
美術刀を鑑賞する際の手順として、
打ち粉を打って油を拭う

鑑賞する

打ち粉を打って拭いて油を塗る


というやり方が望ましいが、何回も打ち粉を打つと
刀身の刃と地鉄の境が白くぼやけてきてしまい、
地鉄が刃のように白くなってしまう。
打ち粉を打つ代わりにカメラレンズを拭くための布で油を拭う方法がある。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)

★刀の手入れで使うネルの布

手入れで使う前に一度洗濯すること。
普通の衣料と一緒に洗う程度でよい。

★刀の手入れの際の力加減
思いっきり力を込めて刀身を拭かず、やさしくサラッと拭く。
天然成分だけで出来ているティッシュであれば、
刀の手入れに使って大丈夫。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)


★刀を手入れする際に適した温度や湿度
基本的に、温度や湿度が一定に保たれた環境で
手入れをすることが望ましい。
寒い所から急に暖かい場所へ移動したり
乾燥したところから加湿器のある場所へ移動すると、
水分が刀身に発生し錆の原因になる。

変化する環境へ刀を移動する場合は、
移動先の温度や湿度に徐々に刀を合せるため、
ドライヤーで刀身を温めるなど、水分を発生させないような工夫が必要。
(2016年11月5日分、2017年1月3日記載)


:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

★居合刀の刀身が折れる事象への留意事項
居合刀は、鋳型に溶かした鉄や合金を流し込み硬めて作る鋳物です。
どんなに製造工程を精巧なものにしても、
鉄を叩いて硬く締めて作る真剣に比べて、素材の面で強度や柔軟性は劣ります。
つまり、居合刀は真剣よりも比較的折れやすい性質を持っていることになります。

その居合刀の強度や柔軟性をより良く高める為には、
鋳型に流し込む際の、鉄や合金の混ざり具合が均一であるかどうかが、
居合刀の出来具合を大きく左右するのではないかと考えています。

今回折れてしまった部分の断面を見ると、
鉄や合金の混ざり具合が均一ではなく、目視できる程の粗が見受けられました。
この居合刀を購入した7~8年前の製品検査の精度や
出荷可能と判断する基準についてわかりかねますが、
そのことを差し置いたとしても持ち主の方は、
運悪く、あまり出来のいいものではない居合刀を購入してしまったことになります。

翌週、持ち主の方は購入したお店を介して居合刀の製造メーカーに問い合わせた結果、
無料で新しい刀身と交換してもらえることになりました。
しかし、新しく交換された居合刀は、折れた原因や現在実施している安全対策、
今後の予防策などの安全面に言及することなく持ち主の方へ送り返されてきました。

居合刀の性質、製品検査の精度を熟慮されていて、
購入者が最も必要とする情報をメーカーさんは持っているはずです。
広告戦略による対外活動よりも、一購入者に対してもっと真摯に、
もっと積極的に安全対策に関する情報展開がなされてもいいのではないでしょうか。
この、原因解析結果や今後の対策を一切伝えてこない無言の返送は、
購入者の信頼を得る機会を、むざむざ切り捨てているように見えてなりません。

このブログを読まれている方で、
居合刀はもちろん刀を扱われている方がいらっしゃいましたら、
「居合刀(または刀)だって、突然折れることがある」と
頭の片隅にでも残して頂けたら幸いです。

あとは、定期的に刀を分解して各部品を点検するだけでも、
怪我や破損の予防に繋がると思いますので、よかったらお試し下さい。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

伝承会HP バージョンアップ完了しました(2017年1月3日)

.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.


伝承会ホームページ バージョンアップ完了のお知らせ

無事に完了しましたのでご連絡いたします(^-^)
更新した内容は下記の通りです。

・お問い合わせフォーム
・新着情報、今後の予定の並び順を変更
・伝承会の修行録を更新
・【たまに更新】日本刀のお手入れ・修復 豆知識 PickUP版を特設リンク
・Facebook対応を少々

170103_pic


週末は初稽古がありますよー。
頑張ってまいりましょうっ。


.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.

謹賀新年でっす(2017年1月1日 初日の出見ましたー)

☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆


明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをどうぞよろしくお願い致します。

ならびに河野百錬・伝承会、同会のホームページの活動につきましても
あたたかく見守って頂けましたら幸いです。


☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆



わー、昨年中に記事を1つアップするとか言ってやってません☆笹です(^▽^;)
私は今年は1月5日までお正月休みなので、
ホームページのバージョンアップとか、
本ブログの改修とか、やれるコトはジャンジャンやってしまう予定です。

昨年・・・というかつい前日まで、
11月に弊会で開催した御刀お手入れ講話会の内容を
原稿にまとめる作業に勤しんでおりました。
やっとこさ出来上がりました・・・ご指摘が入ったら即修正しますが
それまではとりあえずヨシとしたいと思います(笑)

本日からホームページのバージョンアップと、
本ブログの「【たまに更新】日本刀のお手入れ・修復 豆知識 」コーナーも
御刀の取り扱いをより良くするために、文章に修正を入れる予定です。
HPをバージョンアップすればメールフォームの動作も安定するはず。


とりあえず、新春、なので。
最近の稽古日誌では書ききれずにおりましたので。
番外編という位置づけで、
笹的な日本刀特集をやりたいと思いまっす(笑)

★明日1月2日に、宮城典真刀匠の初打ちがあります
宮城県在住の刀工のおひとりでいらっしゃる
宮城典真(みやぎ のりざね)刀匠の初打ちのご案内です。

直近になってしまいましたが、
ご都合よろしければ是非お越しくださいませー。
笹、当日は甘酒の配膳係をやっていると思われます(^-^)v

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+


新しい年を静かな雰囲気のなか、
鞴で燃え上がる火床の炎を見つめながら、
宮城刀匠のお仕事を見学してみませんか(^-^)
尚、初打ち終了後に地元の美味しい甘酒が振る舞われます。
(ノンアルコールですので運転される方もお飲み頂けます)
ぜひお越しくださいませ。

日時:2017年1月2日(月)8:00開始、9:00頃終了
場所:日本刀鍛錬所(宮城県白石市大鷹沢三沢字宇当坂136-7)
電話:0224-25-8617
料金:無料
交通アクセス:
 ・東北新幹線 白石蔵王駅から車で7分
 ・東北自動車道 白石ICから車で10分
尚、鍛錬所の駐車スペースに限りがございます。
複数人でお越しくださる際は、
タクシー利用や乗り合いでご協力頂けますようお願い致します。


:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+



★真剣の「モリさん」、鞘の修復のため入院しました
昨年、私の不注意によってモリさんの鞘の鯉口を壊してしまいまして。
(詳細は昨年10月22日付けのブログを参照ください)

12月の初旬に職人さんへ修理をお願いしまして、
諸々の修繕のためにおおよそ2ヶ月間くらい、入院することとなりました。
退院は・・・今月あたりかな。

・・・2年前は職人さんの工房でお年越しをして。
・・・一昨年は、幸いにして笹んちでお年越し。
・・・去年は、職人さんの工房でふたたびお年越しをさせております(T▽T)ゴメン

修繕の内容ですが、
鞘本体の、鯉口から鐺(こじり)方向へ入ってしまった亀裂の修繕と、
鯉口を水牛の角で作り替えるという作業をやって頂きます。

鞘本体は内側から経木を貼り、外側は塗りで修繕。
鯉口はもともと朴ノ木で模られたもので硬い角系で作られていなかったため、
今回、付け替えることにしました。
刀身の身幅・重ねに合った形に角を整えてから表面の艶出しで磨きをかけ、
鞘の他の意匠と合うか見てくださるそうです。
もし磨きで他の意匠と合わなければ、漆を掛けて調整することになりました。

「モリさん」が私にとって初めての真剣だったので、
他の方の刀装と比べてみたことがなく、
鯉口はてっきり角製かと思い込んでいましたところ、
まさかの朴ノ木製だったとは、今回の事態が起こってみて改めてびっくり。

モリさんの元々の持ち主さんは、
鯉口が角製よりも木製のほうが、壊れやすいことは理解していたと思うのです。
となると、鯉口に付ける角が高価なものだったからなのか、
もともと刀自体を抜き差しする考えがなかったからなのか。

鞘の塗りが、赤と黒地の蛭巻塗りなので、
登城用ではなく、たとえば外歩きのために用立てたのではないかと、
個人的に考えています。

となれば、外歩きのために用立てるくらいだから、
そもそも抜き差しする考えがなかった・・・と考えるほうが
当たっているかもしれません。

意匠は、凝れば凝るほど経費が上がりますから・・・。
元々の持ち主さんが
おしゃれ心と経費のバランスに苦心したことが感じられて、
お考えが垣間見れたようで楽しくなっちゃいました(^-^)


★讃岐守藤原盛廣の生き方を垣間見ました
あ。
あと、修繕内容とは別に、すごいことがあったのですよ!
「モリさん」というニックネームは、
「讃岐守藤原盛廣」と銘が切ってあることが所以です。
盛廣さんだから、モリさん。

今回、修繕をお願いした工房で、
その盛廣さんが作られた別の御刀の押形を拝見することが出来ました(^▽^)
その押形を取られた方によれば、押形になっているほうは
本人がちょっとお年を召してから打ったものではないか、とのことでした。

刀工辞典でも調べてくださって、
江戸時代中期から末期にかけて、
駿府でお仕事をした後、美濃や尾張に行ったりと、
いわゆる「諸工」としてお仕事を探して各地を渡り歩いていたようです。

駿府っていったら駿府城・・・徳川家康が隠居したいたところですよね。
そして尾張は、犬山城、名古屋城、小牧山城、清洲城などなど、
経済が活発な地域です。
戦国時代ほど受注がない時代ですので、
移動してはお仕事を得て暮らしていたのだと思います。

正直、食うに困ることも大いにあったと思います。
それでも、大変だけれど、刀鍛冶を辞めず、
国に縛られることなく外の世界を見て歩けるという、
ある意味自由な生き方を盛廣さんは選んでいたのかな。

頑張ってお仕事していたんだなと、
拝見した押形と、私の持つ「モリさん」で
200年前に生きていた盛廣さんの生き方が繋がったような気がして
本当に嬉しかったです。

博物館や美術館で展示されている御刀も大好きだけれど、
こういう、無名の刀鍛冶さんの泥臭い生き方を知るのも大好きです。


さて、今年もいろいろありますよー。
仕事に居合に日本刀の勉強に、頑張って参りたいと思いまっす。
今年もどうぞよろしくお願い致します!

« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »

笹の通う道場

参加してます

  • にほんブログ村 格闘技ブログ 居合道へ
無料ブログはココログ